先日開催されたRubyKaigi 2024にエス・エム・エスもスポンサーとして参加しました。
社内で「実際どんな感じだったか知りたい」という声があったため、参加しなかったメンバーへ向けてフリートーク形式の「RubyKaigi共有会」を実施しました。
そこで今回は、共有会で取り上げたトークテーマと実際のやりとりをかいつまんでご紹介できればと思います!
今回ご紹介するトークテーマは以下の4つです。
- 参加した目的について
- セッションについて
- ブースについて
#kaigieffect
*1について
トークテーマ「参加した目的について」
"RubyKaigiに参加する目的はなにか?"というところからフリートークは始まりました。"セッションを楽しむため"という話はもちろんのこと、”いままで過去仕事をしてきた人と会うため" というような再会の場として参加するという話もありました。
また、なにか特定の目的ではなく「RubyKaigiに参加するため」「そこにRubyKaigiがあるから」などの言葉も飛び出し、RubyKaigiの存在そのものが参加する理由になっているという話もありました。
トークテーマ「セッションについて」
"好きなセッションを教えて"、というような問いかけには「全部」という声がありながらもあえて1つあげるとすれば、というところでメンバーから思い思いのセッションが挙がりました。
まず話題に登ったのが二日目のキーノート "Leveraging Falcon and Rails for Real-Time Interactivity" でした。メンバーからは「取り上げられた技術に関して、"ちゃんと手を動かしてコード写経してみて動きをちゃんと見てみよう"と思うような、技術的にやってみたいと思わせるトークだった」ということが感想として述べられました。
同じく、初日のキーノート "Writing Weird Code" の話題でも盛り上がりました。参加していないメンバーに向けて、このセッションのどこがすごかったかを説明するのに苦労しながらも、過去のTRICK*2のコードを紹介しつつ、セッションの衝撃を共有しようとしていました。
先月、TRICK2022(超絶技巧Ruby意味不明コンテスト for RubyKaigi)で金賞をとってきたプログラム(Quine)です。
— ぺん! (@tompng) 2022年10月18日
全てのフレームが、魚達がその場所から泳ぎを再開する実行可能なRubyのコードになっています。
魚・水草・泡でコードの一部が欠落していますが、誤り訂正により復元しています。 pic.twitter.com/vQsGG5o7Of
途中でパーサーについての話題になり、詳しいメンバーからの「なぜ去年〜今年のRubyKaigiではこんなにたくさんのパーサーにまつわるセッションがあったのか」について歴史的な経緯を含めた解説も交えつつ、今のRubyコミュニティでパーサーがホットトピックになっていることをその場で体験できるシーンもありました。
トークテーマ「ブースについて」
他社さんもふくめたブースに関しての話もいくつかあがりました。まずは最初にあがったのはSTORESさんによるRuby "enbugging" quiz でした。
参加メンバーも、自社のブースにお客さんがいない時間帯に楽しんでいました。
またシンプルフォームさんによる自社ドメインにちなんだクイズや、SmartHRさんの人事労務に関するフレーズのタイピングゲームなど、各社のビジネス領域をうまく活用したブースに関して盛り上がりました。
また、ちょうど我々のブースの真裏のRuby開発さんでは、プロの理学療法士さんによるマッサージが実施されていたことも話題にあがりました。弊社メンバーも何人かお世話になっており、解説付きのマッサージを受けることができて良かった、というところで盛り上がりました。
我々エス・エム・エスのブースに関しても振り返る場面がありました。エス・エム・エスでは実際に自分たちが普段開発しているプロダクションコードを会場限定で公開する、という取り組みを行いました。普段どういう開発をしているのだろう、というところに興味を持ってみてくれる方が非常に多かった印象です。
トークテーマ「#kaigieffect
について」
"皆さんの #kaigieffect
を教えて下さい"という話が最後のトークテーマとしてあげられました。「コードを書きたくなった」という定番の話のあとに、「英語を頑張らないと」という言葉が出ると参加メンバの多くから同意の声があがりました。英語話者の人とコミュニケーションする機会が多い、RubyKaigiならではの話題でした。
また、「(コロナ禍に入ったことで足が遠のいていた)地域.rbに参加したくなった」という声もありました。RubyKaigiでの交流を経て、オフラインでのミートアップへの気持ちが高まっていることが感じられる一幕でした。
最後に
エス・エム・エス社内には、Rubyで開発しているプロダクトやチームが複数存在しています。今回のRubyKaigi 2024への参加を通して、普段仕事では関わらないメンバー間の交流が生まれたりもしました。そんな側面も含めて、RubyKaigiへの参加は有意義なものだったのではないかと思っています。
たくさんのプロダクトがあり、Rubyで開発されているものもそうでないものもある弊社ですが、もし少しでも興味を持ってくださって、どんなふうにやっているのだろうと思っていただいた方は以下からカジュアル面談にお申し込みください!
*1:RubyKaigiや地域RubyKaigiに参加したことがきっかけで起きたことを #kaigieffect を付けてSNSでシェアするという文化があります。 https://x.com/snoozer05/status/91327881447350272 や https://scrapbox.io/iki-iki/%23kaigieffect を参照。
*2:TRICKは "Transcendental Ruby Imbroglio Contest for rubyKaigi" の略で、日本語にすると「超絶技巧 Ruby 意味不明コンテスト in RubyKaigi」という超絶技巧のコードを競い合うコンテストのことです。