はじめまして。2025年11月にエス・エム・エスへ入社した岡本です。入社後は、カイゴジョブエージェントの開発チームでエンジニアとして働いています。
この記事では、これまでやってきたことを少し振り返りつつ、入社してから見えてきたことを書いてみます。
あわせて、今チームで進めていることや、これから目指したいことにも触れます。
同じように新しくチームに入る方や、課題の多い環境でプロダクトやチームを少しずつ良くしていくことに面白さを感じる方に、読んでもらえたらうれしいです。
これまでの経験
前職では、EC領域でカートや決済まわりを担当するチームにいました。
扱うドメインは、今の人材紹介領域とはかなり違います。ただ、ユーザーがどんな課題を抱えていて、それを解消するにはどんな価値を届けるべきかを、職能に関係なく議論できる雰囲気がありました。
エンジニア、デザイナー、PdMがそれぞれの立場から意見を出し合いながら、どうすればプロダクトをもっとよくできるかを前向きに考えていく。自分にとっては、とてもいい環境だったし、エンジニアとしてだけでなく、人としても成長できた時間だったと思います。
自分自身も、ただ実装するだけでなく、チームで改善を積み重ねながら価値を届けていくことにずっと関心がありました。カイゴジョブエージェント開発チームに入ってからも、その延長線上にいる感覚があります。
エス・エム・エスを選んだ理由
エス・エム・エスへの入社を考えたとき、いちばん大きかったのは全社ミッションへの納得感でした。
高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける。これは誰かが取り組むべき課題であり、しかも短期的に答えが出るものではありません。
だからこそ、仕事として腰を据えて長く向き合う意味があると思えました。解決する意義のある大きな社会課題に、プロダクト開発を通じて関われること。それが、エス・エム・エスに入りたいと思った一番の理由でした。
入社して感じたこと
入社してすぐに感じたのは、カイゴジョブエージェントが単なる機能開発ではなく、チームの進め方そのものを改善していくフェーズにあるということでした。
前職にも課題はありましたが、エス・エム・エスに入社した当初は、特に組織やチームの進め方に関する課題を強く感じました。担当するプロダクトが明確に分かれていないことで認知負荷が高くなっていたことに加えて、マーケティング部門と開発が、ユーザーへの価値提供を同じ目線で最速最大化していくための関係性や進め方にも、これから整えていく余地があるように見えていました。
ただ、それをネガティブには捉えていませんでした。課題が多いからこそ変えていける余地があるし、自分たちで少しずつ良くしていける面白さがあると思えたからです。
実際、エス・エム・エスには、良い変化なら前向きに取り入れていこうとするカルチャーがあると感じています。完成された仕組みに乗るというより、よりよい形を模索しながらチームで前に進んでいける感覚がありました。
チームの変化と、今感じている手応え
この数か月で、カイゴジョブエージェント開発チームの体制や進め方にはいくつか変化がありました。
その中でも特に大きかったのが、担当するプロダクトごとにチームを分けたことです。将来的な統合を見据えて1チーム体制を取っていた一方で、実際にはアーキテクチャやフェーズの違いが大きく、認知負荷の高さが改善スピードに影響していました。
そこで、まずはプロダクトごとに集中しやすい状態をつくった方が良いと考え、自分から必要性を提案し、メンバーや上長と話しながら進めていきました。
分割後にいちばん変わったのは、やはり認知負荷の低さです。スイッチングコストが減って、「今どの課題に向き合うべきか」がかなりクリアになりました。技術的な負債や開発基盤の改善も、以前より進めやすくなったと感じています。
もうひとつ大きかったのが、マーケティング部門との関係です。もともとやりとりは多いチームですが、入社当初は開発とのあいだに少し距離があるようにも見えていました。
ただ、最近はユーザー起点で改善を考える流れが少しずつでき、そのための場も整ってきました。以前よりずっと前向きに議論しやすくなってきた印象があります。
入社後に自分が取り組んできたこと
ここまではチーム全体に起きていた変化について書いてきました。ここからは、その変化の中で自分がどんな形で関わってきたかを振り返ってみます。
入社してから今までのあいだで、自分が関わってきたことは大きく3つあります。
開発を前に進めるためのキャッチアップ
まずは、チームやプロダクトの状況を理解することから始めました。新しく入った立場だからこそ、どこに認知負荷があり、何が進みやすさを阻害しているのかを丁寧に掴もうとしていました。
特に最初は、外部サービスであるSalesforceに依存している部分の理解に苦労しました。自分にはSalesforceの経験がなかったので、前提知識のないところから全体像を掴む必要があったからです。
もうひとつ大きかったのは、チーム内のナレッジ共有がまだ十分ではなく、知識が属人化している部分があったことです。たとえば同じエラーに見えても、どれくらい緊急性があるのかを判断しづらく、最初のうちは感覚を掴むのに手間取りました。
ただ、チーム内のコミュニケーションが増えていく中で、そうした知識も少しずつ聞きやすくなっていきました。2025年12月上旬にはオフラインのチームビルディングも実施し、お互いの強みや価値観、理想のチーム像を共有する時間も持ちました。
この場をきっかけに、プロダクトをよりよくしていきたいという思いをチームであらためて共有できましたし、メンバー同士の距離も縮まったと感じています。少しずつですが、気軽に聞ける空気感もできてきたのだと思います。
改善活動や開発プロセスへの関わり
カイゴジョブエージェント開発チームでは、機能開発だけでなく、よりよく開発できる状態をつくることも重要なテーマでした。
その中で自分も、レビューしやすい粒度を意識したPRの出し方をしたり、AIを活用した開発の進め方を試したりしながら、技術的な負債の整理や開発基盤の改善に関わってきました。
特に印象に残っているのは、チーム分割で生まれた変化を一時的なものにせず、実際の運用や開発の進め方に落とし込んでいったことです。
入社してまだ間もないタイミングでも、いろいろ挑戦させてもらえる雰囲気があったのは印象的でした。上長やメンバーも提案を前向きに受け止めてくれて、どうすれば現実的に試せるかを一緒に考えてくれました。
また、レビュー文化づくりにも取り組んできました。デイリーでレビューを優先することのメリットを伝え、レビューしやすい粒度でPRを出すことをチームの共通認識にしていきました。
その結果、レビュー待ちで作業が止まりにくくなり、PRを小さく出す意識も浸透してきたと感じています。PRマージのリードタイムが改善してきたことも、その変化が少しずつ形になってきた表れだと思っています。
ユーザー理解を起点に考える動きへの参加
自分が入社後に特に面白さを感じているのが、マーケティングと開発が一緒にユーザー理解から優先順位を考える流れに参加できていることです。
今カイゴジョブエージェントで進めていることのひとつが、求職者像を具体化し、カスタマージャーニーを整理しながら、今どこに取り組むべきかを考えることです。
ユーザーストーリーマッピングのような形も使いながら、ユーザー起点でプロダクトについて考え、改善につなげていこうとしています。
特に、マーケティング部門と開発の合同で行っているプロダクト戦略会議を通じて、以前より同じ方向を向いて議論できる感覚が強くなってきました。入社当初に感じていた距離も、こうした場を重ねる中で少しずつ縮まってきているように思います。
戦略会議の中で面白いのは、エンジニア視点とは違うマーケティング部門の見方に触れられることです。ユーザーの感情や意思決定の流れ、ペルソナの解像度の高さには学ぶことが多く、同じプロダクトを見ていても着眼点がかなり違います。
開発チームが単に要件を受け取るだけでなく、ユーザーにどんな価値を届けたいのかまで踏み込んで考える。その大切さを、ここであらためて実感しました。こうしたコミュニケーションの積み重ねが、よりユーザー理解の解像度を上げながらプロダクト改善に向かっていける土壌をつくってくれているのだと思います。
これから目指したいこと
カイゴジョブエージェントが目指しているのは、単に求人を紹介するサービスであり続けることではありません。
求職者にとって、
- 今の不満を整理する
- 本当に転職すべきかを考える
- 働く現場を高い解像度で理解する
- 納得して意思決定する
- 入社後も前向きに働き続けられる
ところまで一貫して支えられるプロダクトに近づけていきたいと考えています。
そのためには、まず継続的に改善を広げていくための共通基盤の整備が必要ですし、求人紹介の前後も含めてユーザーを支えられる体験づくりも必要です。
自分自身も、引き続き開発を進めやすくするための改善にも関わっていきたいと思っています。
そのうえで、これから特に力を入れていきたいのは、ユーザー理解を起点にした開発です。チーム内の改善や技術的な負債の解消は、プロダクトをよくしていくための土台です。その土台の上で、ユーザーが本当に感じている課題に向き合い、よりよい体験として届けていきたいです。
おわりに
2025年11月に入社してからの数か月は、カイゴジョブエージェント開発チームの変化の中に飛び込みながら、プロダクトとチームの両方に向き合ってきた時間でした。
課題はまだたくさんあります。でも、それを悲観的には見ていません。課題があるからこそ変えていける余地があるし、その変化をチームでつくっていけることにやりがいを感じています。
エス・エム・エスには、良い変化に対して前向きに協力していけるカルチャーがあると思っています。だからこそこれからも、ユーザー理解を起点にしながら、プロダクトをもっと良くしていきたいです。
その先で、エス・エム・エスのプロダクトや事業が大きな社会課題の解決に寄与していくことに、大きな面白さを感じています。
こうした課題や向き合い方に少しでも興味を持ってもらえたら、うれしいです。いつか一緒に働けたら、なおうれしいです。
