KPTのマンネリを打破するためにやっていること

はじめまして、人材紹介開発グループでEMをやっている大野です。 突然ですが、みなさんは組織・チームでの振り返り会をどのように行っていますか?いざ、定期的な振り返りを行ってみると、MTGがマンネリ化したり、有効な時間として活用しきれなくなることはよくあると思います。 今回は自分たちのチームで行っている、週次の振り返り会についてお話できればと思います。

振り返り会の概要

振り返り会とは言っていますが、KPTやスクラムでいうレトロスペクティブとは少し異なり、毎週トピックを変えながら実施しています。 イメージを持ってもらうために、バックナンバーの一部を貼っておきます。

振り返り会のバックナンバー
振り返り会のバックナンバー

上記の通り、勉強会のような回もあれば、KPTでチームの課題を洗い出す回、また新しいメンバーが増えた際はコミュニケーション中心に時間を使う回等、毎週やることが変わります。 内容によっては2,3時間することもありますが、大体は週1時間程度になっています。

この運用になった背景

以前はKPTベースで振り返りを行っていました。ただ、運用期間が長くなるにつれ、以下のような問題が目立つようになってきました。

  • Keepの内容がマンネリしがち
  • Problem→Tryが溜まりすぎて、Tryが形骸化

一方で、チームの人数も増え、多様なメンバーがいることで、持っている技術スタックや、サービスに対する理解の差分等が課題として見えてきました。 そういった差分を埋めるために、メンバーが知りたいことや学びたいことを、知っているメンバーから伝える場を作ろうと考えました。 結果、今のような形に落ち着いています。

運営する上で気をつけていること

チーム内では以下の認識をもってもらっています。

  • 開催ハードルをあげない =>週次でやるので、継続性を重視。準備に時間をかけないようにしています。

  • 他チームの人もゲストに => スピーカーをしてもらうときもあれば、他チームの興味ある人が見に来たりするときもあり、自由度高め

  • スピーカーを増やす => チーム全員がスピーカーになれるよう、後述のネタ出し会を開催しています。

ネタ出し会

毎週やることを変えるので、2ヶ月に1回程度ネタ出し会を行っています。 Jamboardベースで以下のようなことを行っています。

  • 自分の知りたいことを書く
  • チーム内で詳しい人 or 調べれる人をスピーカーに選出する
  • 数回分のスケジュールを決める

ネタ出し会
ネタ出し会

得られた効果

当初目指していたチームメンバー間の情報補完はもちろん、他にも以下のような効果がありました。

  • ネタを考えるために、普段の業務と違う部分にアンテナを広げる動き
  • 事業面やチームビルディング等、技術以外の部分への関心が増加
  • スピーカーに対するハードルの低下
  • この時間で何か学ぶ/進めるといった意識と文化の醸成

もっと面白く、魅力的なものにするために必要なこと

現在は、継続性を重視して比較的軽い内容のものをたくさん行うような形を取っていますが、数週間かけてリファクタを進める回等、プチプロジェクト化した取り組みのようなものも今後行っていければと思っています。 また、自分が担当しているもう1つのチームは、KPTベースで振り返りつつ、週毎にテーマ性を持つことでメリハリつけるような形で運用しており、Tryのアクションも活発に行えているので、両チームの良いところをうまく活用していければと思います。

さいごに

チーム運営をする中で、振り返りの場や勉強会をどう行うか?はチームビルディングの一環としてとても重要になるかと思います。 今回、お届けした内容がチーム運営の1つのやり方として、参考になれば幸いです。