2ヶ月かけて8チームに所属するアーキテクト向けオンボード「チーム体験ツアー」とは?

f:id:tomo7753:20210409083735p:plain 2020年、エス・エム・エスでもリモートワークの状況下で入社・転職する人がこれまでにないくらい増えました。そうすると、「入社時も入社後も社員に会えていない」「実際に顔を合わせることなく仕事を進める」といった経験も増えます。

新しい環境へと身を投じるのは、少なからず不安や戸惑いが伴います。それが最初からリモートでの移行となれば、さらに不安や戸惑いは大きくなるはずです。

しかし、そのような状況下でも、既存メンバーとコミュニケーションを取り、業務をスムーズに行わなければなりません。エス・エム・エスでは、新たに入社したメンバーへのオンボーディングとして、リモートでの「チーム体験ツアー」をはじめました。

このオンボーディングプログラムでは、単に社内のチームを「体験」することだけに止まらず、新メンバーはチームに溶け込み突発的なプロジェクトにも対応しました。結果、新しいメンバーは、エス・エム・エスで素早く立ち上がりました。本記事では、「チーム体験ツアー」の具体的な内容とその効果について詳しくレポートします。

2ヶ月かけて8チームに所属し、開発現場を体験

「チーム体験ツアー」に参加したのは、「カイポケ」のアーキテクトとして新たに入社した三浦さん。カイポケは、介護事業者向けの経営支援ソフトで、請求・経理・営業・開業支援など様々な機能を搭載。機能ごとにチームが存在し、三浦さんはカイポケのサービス全体のアーキテクチャを考える役割を担います。

リモートワーク下では、所属チーム以外の人と顔を合わせる機会が圧倒的に少なくなりました。特に全体の仕事を見渡す必要があるロールの場合は、コミュニケーションの機会を設ける必要があります。それぞれのチームにどんなメンバーがいるのかどのような仕事の進め方をしているのかなどを知ってもらうことが、この体験ツアーの狙いです。

また、新たに入社した三浦さんも新環境にワクワクする一方で不安も抱えていたそう。

三浦「実際に人と顔を合わせる機会がない状態で入社したため、どんなメンバーがいるのか気になっていました。また、これまでの仕事では一つのプロダクトに数多くの開発チームがいることがなく、カイポケの全体を把握することに対しても若干の不安がありました」

上記の課題を解決するために、チーム体験ツアーでは以下の取り組みを行いました。

  • 1週間ごとにカイポケの各チームに参加。2ヶ月かけて8つのチームを体験。
  • チームの定例会、スタンドアップミーティング、朝会、各MTGへの参加
  • モブプロ、ペアプロに参加し開発の現場を経験

この取り組みに対しては既存メンバーも積極的で、体験する人にとってどうしたら良い体験が提供できるかそれぞれが真剣に考えていました。

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チーム体験の受け入れ時のSlackの会話

コミュニケーション量が多く、ボトムアップで業務を遂行

実は、この体験ツアー企画は人事部からの提案ではなく、開発チームからのアイデア。今回の企画に限らず、エス・エム・エスでは、自分たちが快適に仕事をするためにやってみたいことを提案し、実現する文化があります。

元々、エス・エム・エスには、中途で入社してきた人を温かく迎え入れる社風がありました。今回、リモートワークへと働き方が変わり、「どうしたら新しいメンバーを受け入れられるか?」を開発チームが考えた結果、体験ツアー企画が生まれました。他のメンバーもツアー実施前から良い反応があり、積極的に協力していました。

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チーム体験受け入れの予定を知らせるSlack。その週に開催されるミーティングの予定が知らされ、三浦さんは任意で出席可能だった

実際に、体験ツアー企画を経験した三浦さんはどう感じたのか。本人にも話を聞いてみました。

三浦「リモートでの入社ということで漠然とした不安はありましたが、面接でも入社前後の対応でも、丁寧にコミュニケーションを取っていただいたことが印象的です。内定後にSlackに入ったことで、これまでの仕事の流れが把握でき、受け入れ体制への安心感がありました。

また、私はこれまでにきちんとした研修を受けたことがなかったのですが、エス・エム・エスでは2ヶ月も時間をかけてチームを知る取り組みを行うなど、会社の土台が安定していると感じました。」

三浦さんは、人を知ることと開発の状況を知ることの2点を明確に意識して、参加したそうです。メンバーとコミュニケーションを取る際は、プログラマー風林火山の記事を参考にメンバーを風林火山に当てはめ、方々を理解するよう努めたといいます。

開発現場ではトラブルや障害はつきものですが、問題に直面したときにどう対応するか、人によって特徴やクセがあります。ミーティングや定例会で話を聞いたり、モブプロに参加しながら、それぞれのメンバーへの理解を深めていきました。

三浦「体験ツアーが終わった直後に障害が起こったのですが、いざ一緒に業務を遂行することになった時も仕事はスムーズに進行しました。私がこれまでに関わったメンバーの9割はオンラインのみでの対面ですが、チーム体験ツアーのおかげでスムーズに業務を行えています」

受け入れる側のメンバーも、「チームが日頃関わっている仕事を三浦さんがある程度把握できていたので、障害の原因調査時は、提案や質問などコミュニケーションが取りやすかったです。三浦さんの仕事に対する真摯な姿勢やパワーを感じることができました」とコメント。「チーム体験ツアー」を実施したことで、チームの普段の作業内容やお互いの情報を共有したことで仕事がスムーズだったと感じたそうです。

今後もチームにとって必要なコミュニケーション機会を提供

エス・エム・エスはチームごとの裁量が大きいため、カルチャーもさまざま。三浦さんは新しいチームに行くと他チームの様子を聞かれることが多かったそうです。チーム横断の動きが活発になると、新しい視点での開発が進みメンバーのマインドも成長するなど、プラスの影響が期待できます。

今回は全体を見渡すロールの新メンバーのための企画でしたが、今後も新たに入社してくる人たちにとって、必要なコミュニケーションの機会を提供していく予定です。