はじめまして。ひろき(@pirotyyy23)です!
先日、株式会社エス・エム・エスのご支援を受け、RubyKaigi 2024に参加してきました。
この記事では、Ruby未経験かつRubyKaigi初参加の目線で、RubyKaigiに関する記録を残したいと思います!
RubyKaigi2024に参加した経緯
私は昨年の今頃から学生エンジニアとしてソフトウェア開発に取り組んでいます。
ある日、友人から「RubyKaigiは最高だから絶対参加した方が良い!」とおすすめされたのがきっかけでした。
そこでエス・エム・エスの学生支援企画の募集ページを発見し、「こんなチャンス二度とない!」と思い応募しました。選考を経て、無事にRubyKaigi 2024に参加することになりました。
会場の様子
「めんそ〜れ!!」ということで、今回の開催地は沖縄県那覇市でした!
会場は「那覇文化芸術劇場 なはーと」という建物で、「広い・綺麗・国際通りが近い」という控えめに言って最高のロケーションでした。
印象に残ったセッション
前々から伺っていたように、各セッションの内容はかなりハイレベルでした。
ただ、懇親会などでSpeakerの方々と直接お話しすることで、内容について理解を深めることができました!
Writing Weird Code
ぺん!(@tompng)さんによるKeyNoteです。
このセッションでは、TRICK 2022で受賞した作品や、Rubyならではの特徴を活かしたWeirdなコードが紹介されました。
先月、TRICK2022(超絶技巧Ruby意味不明コンテスト for RubyKaigi)で金賞をとってきたプログラム(Quine)です。
— ぺん! (@tompng) 2022年10月18日
全てのフレームが、魚達がその場所から泳ぎを再開する実行可能なRubyのコードになっています。
魚・水草・泡でコードの一部が欠落していますが、誤り訂正により復元しています。 pic.twitter.com/vQsGG5o7Of
その中でもSelf TRICK 2024で紹介された「floral」という作品はとても印象に残っています。
selftrick2024/floral at main · tompng/selftrick2024 · GitHub
「floral」は、一見すると単なるbmpファイルですが、実行するとRubyのコードとして解釈されるという非常に興味深い作品です。bmpファイルのバイト値を解析すると、Rubyのコードとして解釈され、以下のような出力を得ることができます。
Rubyに関わらず、奇妙なコードを書くことでその言語に対する理解が深まると思うので、個人的にチャレンジしてみようと思いました!
The grand strategy of Ruby Parser
Yuichiro Kaneko(@spikeolaf)さんによるParserのお話でした。
Kanekoさんとは、Day0のイベントでお会いし、そこでParserについて熱いお話を伺いました。
お話の中で、「LR構文解析」や「オートマトン」など、大学で学んだ言葉が多く出てきました。このことをきっかけに、「これは大学で学んだことを生かせるチャンスだ!」と思い、多くのセッションがある中で特にこのセッションに参加することにしました。
セッションでは、Kanekoさんが開発されたParser Generator「Lrama」についての詳細な説明がありました。(ちなみに、「リャマ」の正式な綴りは「Llama」ですが、内部で使用されているのがLRパーサであるため、「Lrama」と名付けられたそうです。)
これまで主に言語やフレームワークの使い方に焦点を当てて学んできましたが、プログラミング言語の基礎となる部分について学ぶのも非常に興味深いと感じました。
セッションの終盤では、真のUniversal Parserとして言語に依存しないParser Generatorに関する話題も取り上げられました。
開催期間中の過ごし方
企業ブース
RubyKaigi には、さまざまな面で支援を行うスポンサー企業が多数参加しています。
気になるセッションを見た後は、企業ブースにて多くの企業の方々と交流しました。
企業の方々とお話しすることで、各社のサービスについての理解を深めることができました。
「このサービスの中身が全てRubyで作られているんだ!」といった発見もあり、非常に興味深く楽しい経験でした。
また、将来のキャリアについても相談することができ、自分のスキルや経験に基づいて、どのようなポジションが適切かについてアドバイスを受けることができました。
エス・エム・エス社員との交流
Day1のランチとDay2のディナーを、エス・エム・エス社員の方々と行きました! 沖縄のグルメを堪能しながら、おすすめのセッションやイベントについて伺ったり、普段の業務についてお話を伺ったりすることができました。 ディナーでは、Rubyを学ぶのにぴったりな本として、「チェリー本」をおすすめしてもらいました。
かなり文量のある本ですが、来年のRubyKaigi の内容を少しでも理解できるようにするために、少しずつ進めていこうと思います!
RubyKaigi に参加してみて
RubyKaigi 2024 に参加し、たくさんの方々と交流する中で、Rubyistの熱意を肌で感じることができました。
私は、RubyKaigi に参加するまで全くRubyを書いたことがなかった者でしたが、Day2あたりから気づいたらRubyMineを入れて、Rubyを書いていました。
それほどRubyistの方々がRubyを作ること・使うことを全力で楽しんでいる姿に魅了され、「私も書いてみたい!」と思うようになりました。
改めて、RubyKaigi の期間は最高に楽しく、学びの多い時間でした。
このような機会を提供いただいたエス・エム・エスの方々には感謝してもしきれません!
本当にありがとうございました。