はじめまして。キャリア開発グループの大野です。
普段は医療・介護領域におけるキャリア関連(求人・人材紹介)のWebサービスを開発・運用しつつ、プレイングマネジャー的ななんでも屋をやっています。
今回は「マーケターとの境界線を超えていく」というテーマのもと、普段行っている業務の中で、役割にとらわれずやっている / もっとやっていきたいこと、それに向けた取り組みに関して話ができればと思います。
働く環境
私の所属するグループ(以降キャリア開発グループ)が普段仕事をする中で、最も関わりのある職種がマーケターとなっています。
ここでのマーケターの役割ですが、主にWebからの集客(キャリアサービスなので、求職者の方を集める)ことが主な役割となっており、マーケターの中でもSEO、広告、CRM等の領域で様々なスペシャリティを持ったマーケターがいます。
マーケターとの境界線を超えていく
とはどういうことかを簡単に言うと、上記のようなマーケターの役割に対して、自分達がオーバーラップし、共にサービスの成長を進めていこう。
といった内容になります。
例えば、以下のようなメリットがあると実感しています。
マーケ領域の「できること」や「KPIのつながり」をマーケターと同じ粒度で会話できることで、よりサービス成長に直結した施策や問題解決が生まれやすい
エンジニアより上位の考えから入ることで、技術負債が生まれにくい
マーケター⇔エンジニア間のコミュニケーションコストが減り、無駄なドキュメントが減る
キャリア開発グループでは、多かれ少なかれこういったことがエンジニアサイドからできるよう、マーケターとのコミュニケーションを増やしたり、KPIの共有を行ったりといった活動を行っています。
なぜ、そういう考えに至ったか
私自身、前職はソーシャルゲームの開発を行っており、ゲームというジャンルの特性上もあって、 その中でいくつか、エンジニアにも適性がある部分を感じ、サービスに対してよりエンジニアも一緒に考えていくべき、と感じるようになりました。
適性があると感じること
- 自社のサービスを論理的に理解・残す文化がある
- ノウハウ、ドキュメントなど
- 複雑なシステムになればなるほど、作り方がわかってるエンジニアが既存の仕様に強くなる
- 元々、数字や計算は得意な人が多い
- KPIを理解・計算したりすることのハードルが少ない
- システム面から、実現可能性を考えれる
- 「できること」の可否が自分で思考できる分、意思決定が早い
- 他職種から、エンジニア領域に入るのは難しい
- もちろん、エンジニアへの理解が高いマーケターもいるものの、それを大多数に求めるのは現実的でない
一方、これらの適性だけではサービス成長に行き届かない部分も多々あり、エンジニアが歩み寄った分、マーケターにはよりそういった部分に注力していける関係になれればと思います。
- エンジニア違った着想からの提案
- 仮説・検証の頻度・精度の向上
- より広いステークホルダーを巻き込んだ施策の立案
- SEO知識やWeb広告の入札等、Webマーケ特有のスキルに関するキャッチアップ
など
現状
では、現状のキャリア開発グループがどうかというと、もちろん人によりけりなのですが全体感としては以下のような状況です。
- 志向として、上記のようにエンジニアリング以外の部分でもサービス貢献しよう!と考えるタイプがほとんど
- 一方、KPIや事業構造の把握、ドメイン知識等の不足により、バリューを出せる部分が限定的でまだまだ課題は多い
課題に対する取り組み
あるべき姿に近づけていくためと、昨今のリモート業務環境に伴い、以下のようなことを取り組んでいます。
- 個人の役割・チーム編成の見直し
- 会議体の変更
- 振り返り時間を使った知識共有
個人の役割・チーム編成の見直し
元々、1チームN人でNサービスを見るような形でチーム形成をしていたところから、チーム自体は変更せず、その中でサービス担当を決める形に変更しました。
これによって、以下のようなメリットが生まれました
- 似たサービスが多い中で、サービス固有の仕様を覚えやすくなった
- サービスに対する当事者意識が芽生え、主体性が増した
- 元々、横断的に対応してたため、横のサービスのフォロー自体も以前を変わらず行えている
会議体の変更
マーケターとのMTGを行う際、元々は「マーケター ☓ エンジニア」のMTGとして、かなりの人数が参加する会議となっていました。
特に、リモート中心のMTGとなり、人数が多くなると話しづらい状況も発生していたため、これも「サービス単位のマーケター ☓ エンジニア」でMTGをする形に変更しました。
- 少人数でのMTGになることで、マーケターとの距離感が縮まった
- 1サービスの話に集中することで、MTG時間が短縮した
- 余った時間でKPIの共有等、サービス理解に向けた時間に充てることができた
振り返り時間を使った知識共有
以前から、KPTのフレームワークに合わせてチームの振り返りを週次で行う文化がありました。
一方で、KPTを長く続けると、中々着手できないTryが溜まったり、Problemのネタ切れになったりと、除々に形骸化しがちな問題も発生していました。
そこで、思い切って振り返りの時間を勉強会や知識共有の時間に変更しました。
また、KPTも2,3ヶ月に1回程度は行っており、そこからTryの状況のみチェックする形で継続しています。
勉強会や知識共有会を行う上で、最も気をつけているのは「継続すること」になります。
今の形になって8ヶ月ほど経ちますが、今の所毎週継続できています。
- 開催ハードルあがらないよう、ほぼ準備がいらないこと中心に実施する
- ネタ出しブレスト会を定期的に行う(当面のスケジュールも決めてしまう)
- 勉強会、業務フローの見直し、チームビルディング等お題も様々
おわりに
キャリア開発グループでは、エンジニアリングはもちろんのこと、マーケターへの理解をより進め、同じサービスを成長させるという目的の元、これからも自身・チーム共に様々な観点から成長できるような組織にしていければと思います。
こういった働き方に興味がある方、ぜひ一緒に成長しましょう!