エンジニアはプロダクトの事業領域に関心を持ってなければいけないのか?

はじめまして、カイゴジョブの開発をしている真下です。

皆さんは今自分が所属している会社が事業を行なっている業界に対して、興味を持っていますでしょうか。また、入社時にはどの程度興味を持っていましたか。

エス・エム・エスが事業を行う業界に対する印象

私は前職では、所謂エンターテイメントの業界でWebサービスの開発を行なっていました。当時は、この業界への強い興味があったわけではありませんが、業界全体の雰囲気が何となく面白そうだと感じて入社し、結果的には、サービスの開発自体に対して面白さを見出して働いていた思い出があります。 一方で、エス・エム・エスは「医療・介護・シニアライフ・ヘルスケア」の業界で事業を行なっておりますが、私はエス・エム・エスに入社するまでこの4つの業界での業務経験は全くありませんでした。入社する前は、これらの業界に対して元々そこまで強い興味や理解がなく、「業界に対する高度な知識や理解が必要である」という印象がありました。このような理由から、エス・エム・エスでしっかりとやっていけるのだろうかという多少の不安がありました。しかしながら、入社して約1年が経ち、これまでを振り返ると日々やりがいを感じながら楽しく業務を行ってこられたと感じております。

アンケートの実施

弊社には、例えば「クラウドベンダー」「金融」「ゲーム」といった様々な業界経験をバックグラウンドに持つエンジニアが在籍しております。 そこで、弊社のエンジニアは「医療・介護・シニアライフ・ヘルスケア」の業界に対して、どの程度興味を持ってエス・エム・エスに入社したのか気になり、アンケートを取ってみました。

アンケートでは以下の項目について回答してもらいました。 入社時、エス・エム・エスが事業を行なっている業界(医療・介護・シニアライフ・ヘルスケア)への興味はありましたか?以下の3つから回答してください。 1: とても興味があった 2: まあまあ興味があった 3: 全く興味がなかった

アンケートの集計結果は以下のようになりました。

回答者のうち、入社時にはエス・エム・エスが事業を行なっている業界に対する興味を全く持っていなかった人が約3分の1を占めるという結果になりました。このアンケート結果から、弊社のエンジニアはエス・エム・エスが事業を行なっている業界以外の、別のどのようなところに興味があったのか、そして今はどのようなことに魅力ややりがいを感じているのか気になり、何人かのメンバーにインタビューしてみました。

エス・エム・エスで働く魅力

インタビューでは、以下のように様々な観点からの回答が得られました。

  • 介護・医療などの業界に対しては元々興味がありませんでしたが、入社前に技術責任者の田辺さんから聞いた事業説明で、エス・エム・エスが事業を行なっている「医療・介護・シニアライフ・ヘルスケア」の業界そのものというよりは、その業界の中で行なっているエス・エム・エスの事業が面白そうだと感じて、入社しました。事業の面白さは入社後にも感じながら仕事をしていますが、入社後に発見した面白さとして、業務ルールの複雑さがあります。現在担当しているプロダクトには、介護保険制度が関わっていて、その制度に由来する複雑な計算ルールをシステムに落とし込む必要があります。これは難しいと感じる一方で、やりがいを感じている点でもあります。 (エンジニア)

  • 前々職は、医療業界で事業を行う会社に所属していましたが、業界に対しては特に強い興味を持っていませんでした。そして、エス・エム・エスに対しては、なんとなく社会貢献できるイメージの会社であるという印象を持っておりました。一方で入社後には、エス・エム・エスが行なっているビジネスモデルの幅広さが面白いと感じるようになりました。例えば、現在私が担当しているカイポケはフィンテック領域に関わるような事業があったり、シニアライフ領域では食事に関する事業があったりと、「医療・介護・シニアライフ・ヘルスケア」の枠を超えて事業を行なっている印象があります。(エンジニアリングマネージャー)

  • 前職は営業代行系の事業会社に所属しており、全く異なる業界にいました。入社前には、医療や介護の業界に対する興味ではなく、これらの業界自体の市場の拡大に興味がありました。そして、入社後に自分が担当しているサービスは、医療介護に直接関わっているというよりは、その業界で、人材紹介のビジネスモデルを行なっている構造になっています。この業界における求職者のニーズを考えるのが面白いと感じています。また、転職というライフイベントを支えるサービスのサポート戦略を考えることにやりがいを感じています。 (エンジニア)

私が現在担当している「カイゴジョブ」というサービスについても、名前から想像されるような介護サービスというよりは、むしろ求人広告サービスや業務システム開発のような要素が強く、ユーザーが使いやすい検索システムデザインを考えたり、使いやすい管理機能の開発をするといったようなことに対して面白さを感じています。

業界への関心をハードルに感じる必要はない

エンジニアとして働くにあたって、自分が作るソフトウェアが使われる領域への興味を最初から持っているのはもちろん素晴らしいことです。しかし実際には、別のところに面白さややりがいを見出しているケースも多いと思いますし、今回の社内でのアンケートとインタビューでも、入社前はそこまで強く業界への関心をもっていなかった人が多かったことがわかりました。

「介護・医療・シニアライフ・ヘルスケア」と言われると「あまり身近でないな……」などと感じる人も多いかと思いますが、あまりそこをハードルに感じずに、話を聴きにきていただけるとうれしいです。