会社として初めてのアドベントカレンダーのふりかえり

エス・エム・エスで開発者をしている @koma_koma_d です。

昨年末、弊社としては初めて、アドベントカレンダー企画を実施しました!

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今回の記事は、アドベントカレンダーの実施の「ブログ運営チーム視点での」ふりかえりです。

なぜアドベントカレンダーを実施したのか

直接のきっかけは「やってみたい」という声をブログ運営チームとは関係のないところで酒井さん @_atsushisakai が「やりませんか?」と提案してくれたことです。以前ブログでも紹介した「社内版potatotips」には元々知見の共有に積極的なメンバーが集まっていて、その参加者の間で複数人「アドベントカレンダーやるなら書くよ!」という人がいたことから動き出しました。

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ブログ運営チームとしては、手を挙げてくれていたメンバー中心でアドベントカレンダーが成り立ちそうというのが見えていたのに対して、執筆のサポート体制作りや、記事公開の媒体の一つとして会社のブログを使ったりするにあたって必要なプロセス作りの部分に関わることになりました。

酒井さんにアドベントカレンダー実施の声かけをなぜしたのか、というのを振り返ってみてもらったところ、 以下のように考えていたそうです。

単純にエス・エム・エス社員によるアウトプットを増やすことはもちろん、アドベントカレンダーというお祭りを理由に普段あまり記事を書く習慣がないメンバーにも執筆してもらい、それによって、記事を書くことの面白さ・難しさを体験してもらいたいと考えていました。

もちろん仕事の中で「ブログ記事を書く」ということにはハードルはあると思います。「これは大変」と思う人もいれば、一方で「意外と書ける」と思う人もいるでしょう。このような執筆者としての感覚を持つためには、まずは具体的な体験してもらうことが大事で、さらに社内外からフィードバックが発生することで「大変だけど書いてみてよかった・面白かった」というサイクルまで運良く体験できていけば、今後のブログ運営にとって、組織的に良い経験値になると思いながらも、実際はそういうことはあまり語りすぎず、勢いで声掛けをしていきました。

背景としての SMS Tech Blog の現在地

この「SMS Tech Blog」は、2021年3月に最初の記事が投稿されてから、ちょうど3年が経とうとしています。だいたい週1本ペースで投稿を続けることができていて、これまで投稿されてきた記事は130を超えました。

元々採用のことを意識して始まったブログということもあり、自発的に記事が書かれる文化を醸成するよりも先に、運営チームと採用チームが主導した記事づくりが定着していました。そのような記事は、伝えたいメッセージや情報が明確にあったり、企画しやすいコンテンツとしての「引き」が見込まれるものを記事にしていることもあって、エンジニアが日頃のエンジニアリングの延長で書く「技術ブログ」と比べて「ちゃんとしている」と感じられてしまうことが社内でも多くあったようで、会社のブログに記事を書くことへのハードルの高さを感じてしまう人も散見されるようになってしまっている側面がありました。

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しかし、現在のブログ運営チームの意図としては、(もちろん採用にプラスの効果があれば嬉しいですが)ブログは社内のメンバーのためのアウトプットの場の一つとして、もっと気軽に活用してもらえると嬉しいと考えています。同僚にレビューを頼みやすくて、運営メンバーの執筆サポートも受けられて、業務に関する内容も書きやすいというのが会社のブログの特徴なので、ブログを書くのに慣れていない人にもぜひ活用してもらいたいと思っています。こういった意図を定期的に伝えるとともに、気軽に書いてもらえるような工夫をすることで、最近では少しずつ自分から「書きます!」と手を挙げてくれる人も出てきましたが、まだまだ運営側で声をかけたところから始まる記事が多いのが実態で、まだまだ課題に感じているところです。

そういったなかで、今回酒井さんから提案があり、それに呼応するメンバーが複数いたということで、ぜひ一緒にやろうということで実施する運びとなりました。

アドベントカレンダーを実施するにあたってブログ運営チームとして工夫したこと

以上のような背景でアドベントカレンダーを実施するにあたり、運営チームとしていくつか工夫をしました。

まず、レビューのプロセスを執筆者にとって軽量になるように心がけました。会社の名前を掲げた企画である以上、会社としての広報という側面が出てくるので、全てノータッチというわけにはいかないのですが、統制を最低限で済ませられるようにしました。具体的には、媒体として会社のブログだけでなく個人のブログやZenn、Qiitaなども利用できるようにして、会社のブログに書かない場合はほぼ煩わしさを感じないで済むように配慮しました(普段の個人ブログでのアウトプットについては会社からの統制というのはありません)。会社のブログに書く場合も、あらかじめガイドラインを共有し、説明を行うことで、レビュー段階での手戻りの発生が減るようにしました。

また、レビュー以外の観点でも、執筆が楽になるようにしました。会社のブログに書く場合は、記事公開にまつわる内容面以外の部分(入稿やアイキャッチ作成など)を普段からそこに慣れているブログ運営チームが担うことで、執筆者には記事執筆に集中してもらえるようにしました*1

一方で、執筆のサポートが欲しい人が気軽にサポートを要請できるように運営チームで体制を整えておきました。また、投稿先を問わず、ピアレビューとして(運営チームの会社ブログへの投稿時のレビューとは別に)誰かに記事のレビューをしてもらえるようにしました。執筆者本人が適当な人を見つけられない場合には、運営チームがレビュワーを務めたり、適切なレビュワーを紹介するようにしました。これらの取り組みで、執筆者の負担を極力増やさずに、執筆をサポートし記事の質を向上を図りました。

アドベントカレンダーを実施してみて

まず、「アドベントカレンダーやりますよ、書きたい人手を挙げてください」と案内されてから早々に25日分の枠が埋まったのが嬉しい驚きでした。特に、過去に会社/個人のブログへの執筆の経験のない人も何人か参加してくれたのが良かったです。アドベントカレンダーというものの性格ゆえという側面はあったかと思いますが、今後のブログ運営、アウトプット文化の醸成という観点でも示唆が得られました。

また、無事に25日分の記事が全て遅れなく公開され、完走することができました。「遅れなく完走した」という点については、本来実現したい自発的なアウトプットにとっては不要な圧迫を与えているという見方もできると思いますが、「書くと決めていれば書けるかも」と思ってもらえた人がいた点や、頓挫してしまわないようにハードルを下げたりサポート体制を作ったりした成果と見ることもできる点で、ポジティブに捉えています。

参加したメンバーからは以下のような感想がありました。

  • 締切がないとなかなか書けないので良い機会でした。
  • ネタ思いついてなかったけど、とりあえず書くと決めて何か考えようとする過程が良いふりかえりになったし、最近考えていることを言語化できたのはよかった。
  • レビューをすぐやってもらえてよかった。ブログに対して、XやSlackでコメントをもらえるととても嬉しい。

一方で、改善が必要な点や課題も見つかりました。

まず、12月1日から25日まで毎日記事を公開するというフォーマットに関する問題意識です。25日連続となると当然休日も含まれるわけですが、休日は技術ブログへのアクセスやSNSでのシェアが減る傾向があるので、社外の人に読んでもらうという観点で休日公開は効率が悪いです。また、会社Slackでの紹介も休み明けにまとめてになってしまって、読んでもらいにくくなってしまうと思いました。もし今後もアドベントカレンダーをやるとしたら、25日連続というフォーマットにこだわらず、平日に限定して記事を公開する形でやるのがよいと考えています。

また、公開した記事を社内のメンバーに読んでもらうという点でも課題を感じました。この季節は、他の会社や技術コミュニティのアドベントカレンダーもあるので、ただでさえ読みたい記事が溜まりがち(私もChromeのタブが大幅に増えていました……)ですが、自社のアドベントカレンダーの記事だけでも毎日出ていると全て目を通すのは大変です。せっかく書いてもらったのにフィードバックが少ないと勿体無いので、フィードバックが得られやすいような工夫をしたいと考えています。たとえば、事後に改めて記事を振り返るきっかけとなるような社内イベントを開くなどを検討しています。

おわりに

以上、会社として初めて行ったアドベントカレンダーについて、ブログ運営チームの立場でのふりかえりをご紹介しました!今回のアドベントカレンダーは、実装の部分ではブログ運営チームも関わりましたが、ブログ運営チーム以外のところで話が挙がって参加者も集まっていたのが特徴でした。ブログ運営チームとしては、プロダクト開発組織のメンバーが快適に楽しくアウトプットできるような場を整えるところには当然尽力していきたいと思いますが、今回のような自発的な動きが出てくるような文化・雰囲気が更に定着・醸成されていくように、社内の色んなメンバーと一緒に取り組んでいけるとよいなと考えています。

*1:ここは公開作業自体をGitHubなどを使って誰でもできるようにすると運営チーム含めもっと快適になる可能性もあると考えていますが、今のところは手作業でやった方がいい部分が残っているので手作業メインの運用になっています。