Who I am
みなさまはじめまして。2025年6月よりAnalytics&Innovation推進部(通称A&I)に入りました井手と申します。
肩書としてはデータサイエンティストというくくりで仕事をしてきております。統計分析や自然言語処理にかかわる学問領域を修めて社会に出たあと、データを集めるところから、それを加工し、分析を行いモデルにするまで幅広くデータ周りに関するお仕事に関わってきました。過去にはECサイトの分析基盤構築と分析業務、直近前職では社内インフラデータの分析基盤構築やそれを用いたデータ利活用推進業務、機械学習を用いたエンジニアHR業の業務マッチングシステムの構築などに携わってきておりました。
When I decided to change
前職での仕事はやりがいもあり特に大きな不満もなかったのですが、関わっていたプロジェクトが落ち着いたタイミングで先のことをぼんやり考えるようになりました。私は大学にいた期間が長かった関係で、社会人経験で言うと同年代同世代の人たちと比べるとそこまで多くないんです。ぺーぺーです。ぺーぺーなのですが、社会人経験の長さにかかわらず皆平等に年をとっていきます。私の残りの社会人人生はそこまで長くない。環境を変えるならそろそろ最後かなっていう思いが、私の背中を押しました。
Why I’m here
Motivation
環境を変えるとして何がしたい?
これについては私はひとつ、いつか医療や介護に関わる人達のための仕事に自分の能力を役立ててみたいという方向性を持っていました。人間歳を取ってくると、自分や家族が医療介護のお世話になる機会が増えてきます。私もその例に漏れず家族が随分とお世話になる経験がありました。そして私たちは大変幸運なことに素晴らしい方が担当をしてくださり、頼もしい想いや安堵を感じたことをよく覚えています。これは、担当してくださった方の才能はもちろんのこと、その職掌が現場においてまさに適材適所だったからこそなのだと私は思っています。適材適所っていうのは、難しい問題です。それでも、適材適所になる確率を少しでも高めることはできないか、そして私たちのような想いをする人を一人でも多くできるように自分の能力を活かせないかという気持ちを長らく抱いておりました。
看護介護の人材マッチングを柱の一つとするエス・エム・エスは、私のチャレンジの舞台としてはまさに理想的でした。
The Determinants
もちろん看護介護のマッチングを提供する会社は他にもあります。その中で、私がエス・エム・エスを選んだ要因。今一生懸命思い出してみるとたくさんあります。たくさんありますが、常にぱっと思い浮かぶのは以下の2点。どちらも全然ロジカルではなく、すごい感覚的なのですが、まあ、意思決定なんてそんなものですよね。
① 選んでもらえて誇らしかった
転職をするにあたって、もちろん候補となる企業はいろいろ調べます。企業HPをみたり、転職サイトの口コミ見たり社員のみなさんがやっているブログを読んだり。エス・エム・エスも、私が目指したいゴールは十全に共感できるものの、そこに向かう、一緒に働く方々はどういう人達なんだろうっていうことも気になってだいぶ調べました。エス・エム・エスの皆さん、エンジニアはもちろんキャリアパートナーとして働く人もみな志が高く実力者。ああ、皆さんレベルが高いんだな私の力が通用するかなって少し不安になるほど。選考も緊張の連続。冷や汗だらだら。それでも無事に内定をいただき、その後再び内部のみなさんとお話をする機会にて改めて志の高さを確認。そのような方々に選んでいただけたことを大変に誇らしく思い、入社の決め手の一つとなりました。
だから今も私、すごく誇らしい気持ちで働いています。
② 田辺さん
本部長の田辺さん。一次面接を担当してくれました。私、もう、めちゃくちゃ緊張していたんですね。オンラインだけどちゃんとスーツ着て、ちゃんと3分前くらいには入室して言おうと思っていることをつっかえずに言えるかなって頭の中で何度もリハーサルして。
そしてついに登場した田辺さん。私が事前に想像していた「本部長の田辺さん」とは随分異なり、なんでしょう。カジュアルというか。登場するなり私の緊張を察してか、2、3言ことばをかけていただいて。私も緊張していたのであまり覚えていないのですが、その言葉で肩の力が抜けた気がして。
なんでしょうね。面接には関係のないほんのささいな言葉だったし、いま思い出してもこの会話にどんな情報量が詰まっているか未だにわからないんですよ。でも、この瞬間に、あ、ここでぜったい働きたい。田辺さんといっしょに働きたいって思うんだから人間って不思議ですよね。本質的にはロジカルな生物ではないんでしょうね。人間。
結局①も②も根底は似ているのかな。いいなって思った方々に選んでいただけた。それがすごく誇らしいです。今も。
What I’m doing now
いくつかの業務を担当させていただいておりますが、メインはキャリアパートナー向けのサービス改善です。キャリアパートナーのみなさんが現在利用している、求職者とのトランザクションを管理するシステムを、より機能的にスケーラブルで使いやすいものへと刷新する中で、私は特に、求職者と事業者のマッチング確率を計算してリコメンドを生成する部分で関わらせてもらっています。
一般的なマッチングあるいはリコメンドの手法は言うに及ばず、HR領域においても、国内海外を見渡してみると盛んに手法が提案されてきています。ただ、データの持ち方や取得できるデータの性質はビジネスのスタイルによって大きく変わります。今一番効果的だと謳った手法を採用し、手元のデータに適用しようとしてもさっぱりということはざらです。とりわけ私達の場合、マッチングに際して間にキャリアパートナーという人間が介在し、キャリアパートナーの情報も利用する必要があります。そうすると問題構造が、研究が盛んに行われている単純なResume-Jobマッチングと大きく異なってきます。既存の技術だけではどうにもならないぞ、と少し不安はありますがそれでもこのチャレンジングな課題に大きなやりがいを見出しており、なんとかクリアしようと奮闘中です。
Where I want to go
「高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける」が、エス・エム・エスのミッションです。
私はこれに共感して入社しています。だから、私の大きな目標はただ一つ。自分が定年になって退職し、そして高齢社会の一員になったとき、そして社会を見渡したときに「あ、エス・エム・エスで頑張ってよかったな」って思えるようにするということです。世間の報じられ方からすると、特に若年層の人から見ると、高齢社会というのは一種のディストピアのように見えてしまっているかもしれません。大きな重荷に見えているかもしれません。確かにやりたいこともできず、他人の世話をしなくてはいけない世界というのは明るいとは言えません。ただ、高齢者がいて、その高齢者の周りには個々の力が適材適所で発揮できる場所が存在するのだとしたら、その社会は重荷でしょうか。やりがいのある社会とは言えないでしょうか。私はそういう社会になるよう貢献したいと思っています。
とはいえちょっと漠然としすぎた目標なので、もうちょい自分の能力に引き寄せた目標を立てると、まずは上述したマッチング計算のアルゴリズム。未踏な部分が多いですが、やり遂げたいと思っています。そして過程で得られる様々な知見については、できる限り発信していきたいと思っています。少子高齢化は、遠くはイタリア、近くはお隣韓国など、日本以外の様々な国でも問題になってきており世界の喫緊の課題です。日本のみならず世界の人々と知識をシェアし、よりよい解決策を皆で検討できるようになれたらと思っております。
How I’ll get there
なんかえらそうなことを延々書いてきてしまいましたが、私の力はまだまだ足りません。全然足りません。ともすると定年退職の当日まで成長しなくてはいけないくらい足りないかもしれません。
だいぶ長く生きてきて、そうすると自分の能力についてもだいぶ把握できてくるのですが、自分は小さな頃に信じていたほどのスーパーマンにはなれませんでした。いや、ちょっとのスーパーマンにもなれていません。誰かが1回でできることは、私は3回かかります。いま書いていて思いましたが、スーパーマンとか持ち出しましたが本当はどんくさいのかもしれません。ごめんなさい盛りました。
ただ少なくともスーパーマンではない私、3回繰り返すことはできるんです。3回でできなくても5回繰り返すことはできるんです。この才能は心から親に感謝しています。私の座右の銘は本当に月次で陳腐だと思うのですが「継続は力」です。これは本当。そして私の唯一の武器です。
高く掲げた目標、1回挑戦してだめなら10回やります。いつかきっとできます。いつかきっとできるんだけど、もしかしたらそれは定年の日を超えちゃうかもしれない。間に合わないかもしれない。まあでも、やらないって選択肢はないですよね。誇りをもって、進んでいきます!
